飼育したら難しかった日本産アリ類ランキング【ワースト5】

ウロコアリ アリ知識

どうもアリ飼育歴数年の初心者ことantsbaseです。初心者といえど、これまでにまあまあの数の日本産アリを飼育してきました。勝手に増えるアリ、毎日面倒見ないとすぐ星になってしまうアリ、どう頑張っても増えないアリ、種類ごとに全然違うから未だに新たに飼育するアリには悩まさています。

そこで、私なりに飼育してきたアリの飼育困難度を勝手にランキングさせていただきます!(飼育したことのあるアリに限定されるのであしからず。)


アリの飼育経験

まず、私がコロニーとして飼育した経験のあるアリを簡単にご紹介しましょう!ちなみに、飼育開始半年未満のものは含めず、ワンシーズンを越したコロニーに限定します。

ヤマアリ亜科

  • クロオオアリ
  • ムネアカオオアリ
  • ※ムネアカオオアリ(亜高山型)
  • ミカドオオアリ
  • ヨツボシオオアリ
  • ウメマツオオアリ
  • ナワヨツボシオオアリ
  • ヤマヨツボシオオアリ
  • クロヤマアリ
  • トビイロケアリ
  • 未同定ケアリ数種

ハリアリ亜科

  • オオハリアリ
  • アギトアリ

フタフシアリ亜科

  • ムネボソアリ
  • ハラクシケアリ
  • アシナガアリ
  • クロナガアリ
  • アズマオオズアリ
  • オオズアリ
  • トビイロシワアリ
  • ヒメアリ
  • アミメアリ
  • テラニシシリアゲアリ
  • ハリブトシリアゲアリ
  • キイロシリアゲアリ
  • ウロコアリ
  • ルリアリ
  • アメイロアリ
  • サクラアリ

こうやって見てみると、30種類ほど飼育してきたことになりますね!すでにお譲りしたものや星になってしまったものもありますが、初心者でも入手しやすいアリは大体網羅しているのではないでしょうか。今年はこれにプラスで、数種のやや珍しいアリも飼育し始めましたので、そちらについてはコロニーが安定したらいずれご紹介できると思います。

さて、この約30種の中から、「これは難しかった…。」というアリのワースト5を完全に私の主観や苦い思い出を元に選出していきます!


飼育したら難しかった日本産アリ類ランキング【ワースト5】

【ワースト5】オオハリアリ

日本のハリアリ界の中ではもっとも都会的なアリ。市街地にも適応するその姿からは飼育の難しさを感じることができません。しかし、このオオハリアリがワースト5にランクインするほどの飼育難易度の持ち主。
そもそもハリアリというのは、ハチのように毒針を持っており、その毒針で獲物を捉えて生活する原始的なアリです。普段見かけるオオアリのように腹部が発達しておらず、液体状のエサを腹部に沢山溜め込んでおくことができないため、小昆虫などを常に捕えて生活しています。

オオハリアリ
よく、オオハリアリは大食漢と表現されることがありますが、それは活動期間中は常に獲物を捕えつつ食べつつけていないとコロニーが維持できないからでしょう。
そしてそこに飼育の難しさがあります。まず、ちょっとでもエサを切らすとコロニー内の幼虫や卵を働きアリが食べてしまいます。そして、ふとした瞬間に突然コロニーが崩壊して一気に滅びます。もっとも、そのエサの供給がしっかり出来ていれば長期的に飼育可能なのでしょうが、エサ(シロアリやミルワーム)をしっかり与えていても一気に滅びることがあるので原因不明で難しく感じてしまっているところです。この不確実性こそがワースト5の所以です。

【ワースト4】アミメアリ

形態的な違いのある女王がいないアリです(実際には働きアリのなかに女王アリ役が存在するそうですが)。「女王アリがいないアリ」、という響きだけでちょっと癖がありそうなアリですが、飼育の癖もかなりのもの。まず、飼育開始のセオリーである”女王アリ”が存在しないので、野外に生息するアミメアリのコロニーを数百匹単位で採集してくる必要があります。

アミメアリ
この時点で結構骨の折れる作業ですが、飼育開始後も問題が多くあります。その一つが定住型のアリではない点です。よく公園などでアリの行列をみることがありますが、その多くがアミメアリであったりします。大移動するアリなので小さなケースで飼育し続けるのはやはり難しく、飼育しているといずれ働かないアリが大半となりコロニーが崩壊します。コロニーの成長が目的でなければ問題なく飼育できますが、コロニーを大きく成長させるのがやはり難しいことを考えるとワースト4となってしまいますね。

【ワースト3】ルリアリ

黒い光沢が美しいアリです。日本では比較的温暖な地域でよく見られる種類で女王アリの採集やコロニーの採集は容易な種類です。飼育も簡単に思えますが、実際にはそう簡単にはいきません。

ルリアリの女王
まず、最も注意しなければならないのが「ルリアリ=家屋害虫」ということを理解しておくことです。実はルリアリは家の中に巣を作る困った習性をもっており、万一脱走されたら大変です。しかも、電気機器類に好んで営巣するためかなり厄介です。飼育する場合は万全の管理を徹底し、絶対に脱走されない心構えで飼育を開始する必要があります。
では、飼育自体は簡単なのかというと意外にもそうではなく、謎の多いアリだなぁ、という印象です。蜜エサはあまり食べず昆虫が中心となりますが、エサに飽き?があるのか私との相性なのか、コロニーが安定しにくいアリというイメージですね。上記2種にくらべると癖は少ないアリですが、個人的に苦手なイメージが強く、いままで長期飼育できていないことに加え害虫でもある点からワースト3となってしまいました。



【ワースト2】ウロコアリ

ものすごく小さなアリで、それでいて特殊なアリ。身近な自然にも生息するアリですが、小ささゆえ見かけることが少ないアリですよね。ウロコアリはトビムシを専門に捕食する偏食系のアリです。これが飼育の難しさに直結します。

ウロコアリ
まず、トビムシを安定的に供給するのがめっちゃ大変。あと、トビムシを捕まえてからウロコアリの飼育ケースの中に入れてあげるまでがまた大変。ウロコアリとトビムシをリター層のまま飼育する荒業もありますが、それだと観察できないことに加え、飼育するとは何なのか…という話になりかねません。
ウロコアリを飼育して観察していると、ゆっくりな動きとトビムシを瞬間的に捕らえる俊敏さのギャップに萌えてしまうほど可愛いアリなのですが、特殊すぎて飼育が困難!ということで個人的にワースト2で間違いありませんね。

【ワースト1】アギトアリ

飼育が困難と噂のアギトアリ。私も困難と断言します!このアリは本当に難しいですね。難しいと言われるそもそもの理由は「エサに飽きがある」ことだと言われています。その点は私も納得ですが、実はローテーションを組んでエサを与えていればそうそう飽きがくることはありません。なので、ミルワームやレッドローチ、シロアリなどの生きたエサや粉末餌、蜜エサをローテーションしていれば長期的な飼育ができてしまいます。

アギトアリ
問題なのは、その先です。まず、卵や幼虫を食べます。豊富にエサを与えていてもいつの間にか幼虫が減っていることがしばしば。更に、ダニが発生しやすく清潔な飼育環境を維持することが必須になります。ダニが多くなりすぎるとその後の維持は困難となり、エサも食べなくなりコロニーが崩壊してしまいます。
アギトアリの個体それぞれは強いのですぐに弱って死んでしまうことは無いですが、ダニが増えたり、エサを食べなくなってしまい最終的に死んでしまいます。
インターネットをみるとアギトアリを上手く飼育されている方のブログがありますが、その方々も色々と工夫をされており試行錯誤しながら飼育を成功されています。私はまだ羽化させるまでに至っていないのでまだまだ勉強中ですが、少なくとも「難しい!」と思うアリの中では断トツです!

結果まとめ

  • ワースト5「オオハリアリ」
  • ワースト4「アミメアリ」
  • ワースト3「ルリアリ」
  • ワースト2「ウロコアリ」
  • ワースト1「アギトアリ」

ハリアリやアミメアリ、ウロコアリなどの癖の強いアリがほとんどとなりましたが、いかがでしたか?あくまで私が今まで飼育してきたアリの中での気持ちの入ったランキングなので皆さんの感覚とは異なるかもしれません。ですが、確かに難しかったアリなので、ちょっとでも「分かる!」みたいな感じで共感していただけたら嬉しいです!
ちなみに、新たに飼育してみてまた違うランキングに変わるかもしれませんので、また飼育データが溜まってきたら新しく更新していきます。