アリの石膏巣

蟻の飼育には、お気に入りの飼育ケースで蟻を飼育したいですよね!飼育ケースは色々なものが販売されていますが、自分で作れないかな?なんて思ったりしませんか?
私は購入より自作派なので、休みの日にコツコツと飼育ケースを自作しています。これまでantsbaseでは、「100円均一の材料で作るアリ飼育ケース」や「平型石膏飼育ケース」の作製方法をご紹介してきましたが、今回はより本格的な「アリの巣型の石膏巣」を作製してみようと思います。

この手の石膏巣を購入しようとすると5000円以上の出費を覚悟しなくてはなりません。ですから、自作することができるなら絶対に自作がオススです!

今回作る石膏巣とは?

今までご紹介してきた、平型石膏飼育ケースとは違い、自然界のアリの巣を模して作られた石膏巣です。造形が必要となるため、平型石膏飼育ケースに比べ制作時間も3倍以上、難易度も倍以上です。

メリットは?

この石膏巣にするメリットは、アリの本来の巣内の姿を観察することができるところが最大の点です!作ってあげた部屋を使い分けたり、女王の部屋があったりと、アリの生活を観察する点においては平型石膏ケースは敵ではありません。もはや敵なし。

デメリットは無いの?

観察の点においては良いのですが、デメリットが無いわけではありません。例えば、初期のコロニーにはこの石膏巣は向きません。というのも、部屋が多すぎるのでコロニーが管理しきれないのです。汚れが出てくると、そのままカビが生えて巣が使えなくなる…。ということが起きがちです。
また、土中性ではないアリ(樹上性や蟻塚型など)の場合、この石膏巣だと高湿度となるため上手く飼育できないことがあります。

アリの巣型の石膏巣を自作しよう!

早速、本格的なアリの巣型の石膏飼育ケースの作り方をご説明してきます!その前に、平型の石膏飼育ケースの作成方法は違うページにまとめておりますのでこちらもご覧くださいね。

必要な材料

こちらが今回使用する材料です。プラスチックケースは深めのケースがおすすめです。今回使うのは、ダイソーで購入した100円のプラケースですので参考にご紹介します。

ダイソーのプラスチックケース
このようなケースを使います。どれも見たとこがあるようなケースですよね!

100円のプラスチックケース
これは記念品の野球ボールなどを飾るためのケースです。これを上下逆さまにして写真のように土台をフタにしてつかいます。

必要な道具

※上記のアクリルビットをインパクトドライバの6.35mm六角軸のドリルチャックに装着するには、ドリルチャックが必要です。

最初の作業は巣の形作り

油ねんど
この使い古しの油粘土を使います…。汚くて、というか小さなお子さん用の粘土ですが、これで十分大丈夫!まずは巣の型取りをしていきましょう。

粘土を丸める
適度な大きさに丸めます。

カッターで切る
丸めた粘土をカッターで写真のようにカットして平らな面をつくります。この平らな面がプラスチックケースの側面にくっつく所になります。

ケースの側面に貼り付ける

ケースの側面に貼り付ける
用意したプラスチックケースを横に倒し、写真のように粘土を貼り付けます!自分の想像力を働かせてオリジナルなレイアウトにできるので、ここが一番肝心なところですかね〜。

貼り付けた粘土
今回は2個のケースを同時につくったので、もう一つはこんな感じにしました。さっきのはクロオオアリくらいの大型サイズ。こちらはクロヤマアリのような中型サイズをイメージしてます。

ちなみに、私の作り方では部屋と部屋を繋げる通路は作りません!というかあとで作るのでこの時点では型取らなくてOKです。

ケースを立たせた状態
ケースを立たせるとこんな感じ。なんか良さげな感じじゃないですか??

石膏をケースに流そう!

石膏と養生テープ
続いて、石膏をケースに流して行きましょう。ここで使うのは、石膏、水、ボール、量り、養生テープ、石鹸水、刷毛です。

石鹸水
これは石鹸水。これをどう使うかというと…

石鹸水を塗る
石膏を流し込む面に刷毛で石鹸水を塗ります!これをすることで、石膏が固まったあとに粘土を取り出しやすくすることができるそうなのでやっておいて損はないですね!

石膏を作る
続いて、石膏を水で溶かして2分ほどまぜまぜ…。分量は石膏の説明書どおりに作るのがベストなので省略します。

ケースに流し込んだ石膏
はい。石膏を流し込んだあとの写真です!この途中の作業は写真を撮る余裕がないので割愛しますが、簡単に説明すると、

  1. 固まる前の石膏をケースに適量流し込む
  2. ケースにフタをする
  3. フタをテープで密閉する
  4. 粘土を貼り付けた面を下向きに固定する

ここで注意ですが、石膏はプラスチックケースに満タンに入れる必要はありません!粘土を下向きにして石膏で覆われるくらいの量で十分です。ちなみに上の写真は粘土の面を下にした状態で石膏が固まるのを待っている状態です。このまま30分から1時間ほど待ちます!

平型のアリ飼育ケースも作製
石膏がちょっと余ったので、平型の石膏アリ飼育ケースも同時に4つ作ることができました。石膏は多めに作っちゃうことが多いので、小さなケースも一緒に用意しておくと一石二鳥ですよ〜。

石膏が固まったら

固まった石膏
石膏が固まれば、ケースから石膏を外しましょう!

簡単に外れる石膏
このように石膏を沢山入れなければ、手の力で簡単に石膏を外せます。

蟻飼育ケースの土台が完成
なんだか形になってきましたね!

粘土を石膏から剥がす
彫刻刀やピンセットで油粘土を取り出しましょう!気持ちよく取れるはず。

形になってきた石膏巣
アリの巣の部屋がこれで見えてきましたね。なんだか形がいびつ…。

彫刻刀でキレイに
さて、次は仕上げの段階です。粘土がこびりついている場合は、水洗い、または中性洗剤で軽く洗います。その後、彫刻刀で形を整えましょう。

巣の通路の作製
この段階まで来たら、アリの巣の部屋を繋げます。彫刻刀で道を作っていきましょう!通路は沢山なくても部屋がしっかり繋がっていればOKです。

ほぼ完成した石膏巣
石膏巣の形はこれで完成となります。今回は、最後に溶かした石膏を巣の表面に塗って、部屋の壁に細かい凹凸を施しました。蟻が快適に移動できるように!って想いですが、実際効果があるのかはよくわかってません!

ケースに石膏巣を入れる
完成した石膏巣をケースにはめ直します。

ケースに穴あけ
石膏巣を外部に繋げられるように、8mmの穴をインパクトドライバーとアクリルビットで開けます。この穴には、8mmビニルチューブをはめて巣と巣を繋げたり、エサ場に繋げたりして拡張性を高めることができます。

そして完成した蟻飼育用の石膏巣がこちら

完成した石膏巣
まずは、クロオオアリくらいの大型アリも飼育可能なサイズの石膏巣型蟻飼育ケースです。

石膏巣とエサ場
こちらがクロヤマアリくらいの中型アリの飼育を想定した石膏巣。エサ場と繋げたらこんな感じになります。

アリの石膏巣
そしてこれが2つの石膏巣の組み合わせです!5階建てのアリ飼育ケースとエサ場で、なかなか良い感じじゃないでしょうか?

作製時間は?

このアリ飼育用の石膏巣ですが、約2~3時間くらいで作製可能です!はじめての場合、粘土での型取りや彫刻刀での仕上げに時間がかかるかも知れませんが、細部までこだわらなければ、そこまで時間はかからないはず。(石膏巣は完全に乾燥させてから使用しますので、実際に使えるようになるのは1週間後以降になります。)

まとめ

ちょっと本格的なアリの巣型の石膏飼育ケース(石膏巣)の作り方をご紹介していきましたが、どんな感じで作るのかはお分かりいただけたんじゃないかなと思います。アリ飼育ケースの中でも特にオリジナル度の高い石膏巣なので、自分デザインの石膏巣にチャレンジしてはいかがでしょう。ケースの形状や大きさなどでも、今回私が作ったものとは大きく異なるデザインを作れると思うので、色々試してもらえたら嬉しいです!

もしも、「このような石膏巣を量産したい!!」というのであれば、シリコンでここから型取りして石膏巣の量産ができますが、商売でもしない限り必要ではないと思うので、それについては割愛します。機会があれば、ご紹介するかもしれませんが…。

まだアリの巣型石膏巣は早いかな〜。という方には、100円均一の材料で作るアリ飼育ケースの作製方法も別記事でまとめてますので、こちらをご覧くださいね!

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