アリの餌

アリの飼育で欠かせないもの。それは「エサ」でしょう。

餌がなければアリは飢えて死んでしまいます。そりゃ生き物なんだから当たり前なんですが、アリ飼育にはそれほど重要ってことなんですよね!というわけで、今回はアリを飼育する際に常備しておきたいオススメのエサをご紹介していきます!どれも、私がアリの飼育で欠かさず常備しているものなので、皆さんのアリも喜んで食べてくれるはずですよ〜。

我が家のアリのエサ

アリの餌
大きなものから小さなもの、見たこともあるものや、何これってものまで。我が家ではこんな感じでアリの餌を管理しています。アリの餌は大きく分けると3つに分かれるのですが、一つが「蜜系(糖類)」、2つ目が「動物系(タンパク質)」、最後が「植物の種子」となります。最後の植物の種子は「クロナガアリ」というアリだけがエサにしますので、基本的には蜜系と動物系を用意しておけば大丈夫でしょう!

蜜系のエサ

アリの餌といえば、甘い蜜っていうのが一般的ですよね!やはり蜜のエサはアリの大好物です。自然界では花の蜜や樹液、アブラムシなどの甘露からエサを得ていますが、飼育下ではそれを準備するのは難しいと思います。そこで、我が家ではどの家庭にもあるような砂糖などをアリのエサに使っています。では、蜜系のエサからご紹介してきます!

砂糖(砂糖水)

アリのエサの砂糖
まずは砂糖です。”アリの好物=砂糖”みたいなところありますが、実際にアリは砂糖が大好きです。正確には砂糖ではなくて砂糖を水で溶かした砂糖水が大好物。エサとしてアリに与えるときは砂糖水を与えてくださいね!

ちなみに我が家では砂糖の種類を3種類使い分けています。「上白糖」「さとうきび糖」「黒砂糖」。同じ砂糖だとアリも飽きるようで、それぞれを順番に使ったり、混ぜたりしてアリが飽きないように工夫をするといいですよ〜。

はちみつ

アリのエサ「はちみつ」
はちみつも砂糖と同じく家庭に常備されていることが多いと思います。もちろんアリもはちみつが大好きですのでアリに与えてOKです!人によっては、「はちみつには微量の農薬が含まれている可能性があるからアリのように小さい昆虫には与えるべきではない」と考える方も多いようです。私は昔からはちみつを与えていますが、アリが突然死するなどの現象は起きたことがありません。
ただし、ハチが運んできた花の蜜に農薬が付着している可能性もゼロではないと思うので、気になるのであれば控えるべきかな、と思います。
ちなみに蜂蜜は粘度が高いので水で溶かしてから与えるのがオススメです!

メープルシロップ

私がメインで使っているのは、実はこのメープルシロップと後述する昆虫ゼリー(プロゼリー)です。
メープルシロップは楓の樹液ですから天然の蜜エサとしてとても重宝します。そのまま与えても水で薄めてもOK。飽きられる場合も多いですが、なんだかんだで食べてくれる良好なエサですよ〜。

昆虫ゼリー

昆虫ゼリー
クワガタ用の高タンパク質ゼリーがアリのエサとしてオススメです。アリを飼育する上で糖分とタンパク質が大切な栄養になるのですが、高タンパク質ゼリーならその両方一気に補えるので楽なんですよね。これは昆虫専用品なので別途購入する必要がありますが、長持ちするので買って常備することをオススメします。(このゼリーは栄養価が高いのでカビも生えやすいです。与えてから24時間経過したら回収しましょう。)
私が使用する昆虫ゼリーはこちら

蜜系その他

我が家では常備してないですが、他にも蜜系でオススメのエサがあります。我が家では、甘酒はオオアリ類が、かき氷シロップはコハクオオアリが好んで食べてくれる印象です。

その他の蜜系のエサ
  • 甘酒
  • かき氷シロップ
  • 炭酸飲料
  • バナナやりんごの蜜(腐りかけ)
 ほんだし
アリのエサとしてのほんだし
ほんだしはメインで使えませんが、砂糖に混ぜて使うと食べてくれる場合があります。我が家の蟻には、砂糖に飽きてきたアリのコロニーにほんだしをごく少量だけ混ぜると美味しく吸ってくれることがあるので、味変として活用すると良いかもしれません。※ほんだしは塩分が含まれていますので蟻に与える際は慎重にご判断くださいね!

動物系のエサ

動物系のエサは生きたエサと商品化されエサがあります。オススメは生きたエサなのですが、抵抗がある人も多いと思います。そんなときはフリーズドライ品や粉末タイプ品などで代用することも可能です。

乾燥赤虫

乾燥赤虫
アリのエサの定番「赤虫」のフリーズドライ品です。このまま与えてもいいですし、水で戻してから与えてもOKです。乾燥したままの場合は成虫ではなく幼虫に与えるつもりで与えてくださいね。(成虫は液状のものしか食べることができません)

乾燥赤虫はアリのエサ
ちなみに乾燥赤虫は我が家ではあまり使用しません。というのも、生きたエサを与えていると、乾燥赤虫などを嫌って食べてくれなくなるからなんです…。贅沢ですよね。でも、乾燥赤虫はこのあとご紹介する生きたエサ達のエサとして活用することができます。
私が使用している赤虫(アカムシ)はこちら

テトラフィン

テトラフィン
金魚などの鑑賞魚用のエサですが、アリも食べてくれます。これはそのままではなく、蜜エサなどに混ぜて与えるとよく食べてくれます。ただし、こちらも我が家では最近はほとんど食べてくれません…。贅沢ですよね。

ミルワーム

ミルワーム
ここからが生きたエサたちです。で、まず最初はミルワーム。エサの中でも一番有名なエサではないでしょうか。これは本来、小鳥や爬虫類のエサなのですが、アリもよく食べてくれます。しかも1ケース200円ほどと安いのが最高なんです。我が家のエサで一番活用しているのもこのミルワームなんですよ〜。
私が使用するミールワームはこちら

ミルワーム

 ミルワームは硬いので、生きたまま与えても食べてくれないことがあります。そのため、アリに与えるときは3つに切り分けてから与えるようにしましょう。

シロアリ

シロアリ
シロアリはアリという名前がついていますが、実はアリではなくゴキブリに近縁の昆虫です。アリのような硬い外骨格がなく柔らかいためアリのエサとしては優等生なのです。もしかすると一番良いエサかもしれません。
シロアリは長期的な飼育が難しいので、定期的に屋外採集に行く必要があります。ものすごくいい餌なんだけど、常備するのがやや難しい。そんなエサですね。

レッドローチ

レッドローチの管理ケース
レッドローチってご存知ですか?聞いたことが無い方もゴキブリ、と言えば分かりますよね!このレッドローチは餌用のゴキブリで管理が非常に楽な種類として有名です。これも元々は爬虫類のエサなのですが、アリもメッチャ食べてくれます。シロアリの次に良いエサです。

レッドローチ
レッドローチはプラスチックなどつるつるの壁を登ることができないので管理の際に脱走される心配がなく、ケース内の乾燥を維持できれば悪臭も抑えられるので意外と長期飼育管理させることができます。
私が使用するレッドローチ Sサイズはこちら

 オススメは最も小さなSサイズ。MやLはアリには大きすぎるので、Sサイズ以下のものを購入してアリに与えましょう!レッドローチは動きがとても早いので、与えるときは弱らせてからアリに与えます。

ワラジムシ

ワラジムシの飼育容器
野生のアリを観察していると、死んだワラジムシを巣に運ぶアリを見ることがあると思います。自然下でワラジムシはアリにとっての基本メニューなのでしょうね。購入しなくとも手に入りますし、飼育も簡単で悪臭もないので、家に常備することもできます。

ワラジムシについては専用記事を作りましたので、こちらもご覧ください。

 ワラジムシはアリに襲われるときに粘液を分泌して攻撃してくるアリに付着させます。アリは付着した粘液を取り除こうとするので、そのすきにワラジムシは逃げることができるそうです。飼育下で与える際、粘液をアリが嫌がることがあるため、与える際は二等分に切ってから与えたほうが食いつきがいいです。

冷凍した昆虫など

冷凍した昆虫
冬場は屋外で餌となる昆虫が捕れませんので、バッタなどをタッパーに入れて冷凍させておきます。熱帯性のハリアリは冬場も冬眠しないので、1年中動物系のエサが必要です。そんなときに冷凍昆虫があるとエサのやりくりが楽になるんです。ただ、日本産の通常のアリだけを飼育しているのであれば、冬場の冷凍させた昆虫は必要ありません。

肉や魚など

実は豚肉や牛肉などの食肉、アジやサーモンどの鮮魚などもアリのエサになります。これらは余ったときに必要な分だけ与えることができるので意外とオススメです!特に食いつきが良かったのは、「タコ」!動物系のエサに困ったら、今晩の食卓で余分になった肉や魚で代用してみては?

 肉や魚を与える際は、臭いに注意してください。特に魚は1日以上置いておくと悪臭を放ちますので、与えたあとは必ず1日後に回収するように!また、エサ場から飼育ケース内に運ばれてしまうと、回収が困難ですので与える量も十分に注意して与えてあげてくださいね。

与えるバランスはどうする?

ここまでアリのエサをご紹介しましたが、これらをどれくらいのバランスで与えるべきなのでしょうか。アリにもいろいろな種類がいるため一概には答えられませんが、蜜系のエサも動物性のエサもバランスよく与えるとこが大切です。

雑食性のアリの場合

クロオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、トビイロシワアリなどの一般的なアリはどれも雑食性です。これらのアリは蜜系のエサを基本に、動物系のエサも定期的に与えましょう。蜜系のエサを食べない場合は、動物系のエサをメインにしてください。その時は生きたエサ(成虫が体液を吸える状態のエサ)を与えると大抵のコロニーは食いつきます。

肉食性のアリの場合

ハリアリは基本的に肉食です。日本産のオオハリアリやトゲズネハリアリの飼育には小型の昆虫を与えましょう。また、ハリアリは体に栄養をたくさん蓄えておくことができないため、毎日餌やりをする必要があります。この点はとても重要です。海外や沖縄産のハリアリの場合も同様に生きた昆虫を与えます。日本固有種より大型のものが多いので、その分餌の量も多くなります。
また、肉食性とはいえ、種類によっては高タンパク質ゼリーを与えると食いつくため、定期的に与えても良いと思われます。

まとめ

アリのエサは本当にいろいろあるので全てをご紹介するのは流石にできませんが、常備すべきエサは今回ご紹介したものでOKでしょう!でも、アリに与えるエサで最も重要なのは”アリにとって安全”であることです。雑食性のアリは何でも食べてくれるので、人間の食べ物もいろいろ与えたくなりますが、どんな添加物が入っているのか、ということを考えると、それがアリにとって本当に安全とは言えなくなってしまいます。
そんな私も、結構余り物などをアリに与えていますが、やはりできることなら自然界と同じようなエサを与えてあげたいですよね!結局は生きたエサや砂糖、メープルシロップなどが一番なのかもしれません。
みなさんも、今回ご紹介したエサを参考に、アリにとって安全でより良いエサを与えながらそのアリたちの好物を見つけてみてください。アリの種類やコロニーによっても好みはそれぞれ違いますので、いろいろなエサに挑戦して、自分にとってベストなエサを探し出してみてくださいね!

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