【3Dプリンター】アリ飼育ケース4品徹底レビュー!【あり巣 in undergroundさんオリジナル】

2021年はアリ飼育界において大きなインパクトがありましたね!

それは”3Dプリンターアリの巣戦争”!!

アリブロガー兼アリ動画クリエイターの私からすると、ワクワクを通り越してゾクゾクするほど楽しみだった訳ですが、各ショップから開発されるオリジナルアリ飼育ケースには皆さんも興味津津なのではないでしょうか?

そこで今回は、いつもお世話になっている「あり巣 in underground」さんの新作3Dプリンター商品を実物レビューしていきます!

「そういや気になってた!」「買おうか悩んでるんです・・!」というあなたに向けた記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください〜!

今回レビューするあり巣さんの3Dプリンター商品

3Dプリンター巣

  • 垂直型3Dプリンター巣
  • オリジナル試験管巣(6本タイプ)
  • 試験管飼育キャップ
  • エサ場(3Dプリントタイプ)

今回は上記の4種類をゲットすることができました!カラーはどれもパステルピンク。あり巣さんと言ったら「ありすちゃん」のイメージが強いのでやっぱり自分はピンクが好きですね。

ちなみに、カラーはパステルピンク以外にもう1色、「ストーンホワイト」が用意されていました。ストーンホワイトは大理石のようなカラーリングで、グレーに近い色合いです。

2色ともいい色なので、かわいいのが良ければパステルピンク落ち着いてクールな雰囲気が好きならストーンホワイトが良いのではないかな、と思います。

垂直型3Dプリンター巣

垂直型3Dプリンター巣
まずご紹介するのが、最新(2021/10/26現在)のアイテム、垂直型3Dプリンター巣です。

名前の通り、縦型レイアウトのアリ飼育容器ですね!3Dプリンターで作られるアリの巣と言えば、このカタチってのが私のイメージです(^^)

そして、内部形状は”スパイラルスロープ構造”(※ありぐらさんの記事より)というバリアフリー構造になっています。これにより段差の解消、延床面積の確保ができているのだとか。

複雑な形状にも理由があるんですね〜。

前面
観察面は両面ガラス張りで、表側から見ても裏側から見てもアリの様子を観察することが可能。これは飼育初心者にとっても嬉しいポイントですね!

観察面にはアクリルなどではなくガラスを採用しているので視認性も良好です。個人的な感覚ですが、ガラスの方がアクリルなどと比較して汚れが目立ちにくいと思っているので、ガラスを採用しているかどうかってところは結構大きな判断材料となります。

垂直型3Dプリンター巣のサイド
サイドはこんな感じ。あり巣ちゃんのシルエットと、あり巣in undergroundのロゴが刻まれています。3Dプリンター巣だとこういう小洒落たこともできるから良いですねぇ。

いつか”ants base label”ってロゴ入りの特注品を・・・。いつか・・・!!

それから、サイドの下部(接地面から7mmの高さの位置※穴の中心は12mmの高さ)には直径10mmの接続穴が設けられています。10mmですから他社製の巣と接続する場合は8mmリングの使用や10mm+8mmチューブを接続するなどの対応が必要です。

ちなみに、3Dプリンターの特性上、若干のバリが残るため超小型種(ヒメアリ)などの飼育には向かないと思われます。なので私はケアリやヤマアリ以上の大きさのアリを飼育するつもりです!

給水穴
上部には、給水穴が設けられています。直径は約3mmの小さな穴なので、シリンジなど先の細い用具を使って給水するのが良さそうです。

この給水穴から内部の給水部(綿が詰まっている部屋)に水分が貯められ、巣内が加湿されるようになっています。

加湿部屋の仕組み
こちらの写真が給水部から飼育エリアへ加湿するスリットを写したものです。非常に細かいスリットが入っており、ここから湿気が飼育スペースに流れ込みます。構造としては3Dプリンター巣では一般的な方式だと言えますね。

ただし、様々な飼育容器を使ってきた経験上、巣の隅々まで高湿度環境にはなりにくいため、多湿を好むアリを飼育する場合は注意が必要かもしれません。

ちなみに、樹上性のアリを飼育する場合は加湿する必要は無いと思われます。(ヨツボシオオアリなどは無加水での乾燥飼育でもOK!)

解体してみた!


本来、購入して使用する最初のタイミングでは解体する必要はありませんが、レビュー記事として書かせていただいてますので、内部もじっくり観察してみましょう!

分解するにはプラスドライバーを用意します。ケースの4隅をビスで固定されているため、ネジを緩めれば蓋を取り外すことができます。


内部はこんな感じです。給水エリアがしっかり確認することができますね。上写真に書きましたが、実は給水部屋の下部に水を蓄えておく隠し部屋が設けられています。

貯水槽のようなもので、ここに溜まった水を綿が給水してから気化する仕組みなんですね〜。


蓋の裏側。ガラスに合わせて切り欠きが入っています。これなら掃除も簡単ですね!

ということでまずは垂直型3Dプリンター巣を見ていきました!皆さんなら何アリを飼育してみたいと思いましたか??自分は「あのアリかなぁ」などと思ったりもしましたので、下にまとめを箇条書きしてみました!

あんつべ的解説
  • 基本は樹上種などの飼育が良さそう!
  • 無加水なら樹上種に使える!
  • 加水すれば開けた場所に住む土中種にも使えそう!
  • 自分だったらチクシトゲアリを飼育したい!
  • おすすめはヨツボシオオアリやナワヨツボシオオアリかな

個人的には樹上性のアリを飼育してみようかな、と思いました。数コロニー候補がいるので、近々引っ越しさせて使用してみようと思います♪

あり巣 in undergroundさんWEBサイト
▼垂直型3Dプリンター巣
https://aliceinunder.theshop.jp/items/54200532

オリジナル試験管巣(6本タイプ)


続いてはこちら!試験管巣と3Dプリンター巣の融合商品ですね。

6本の試験管をつなぎ合わせるためのハブを3Dプリンターで作っており、大容量なのにコンパクトなレイアウトを実現させています。

私のものは6本タイプですが、より小型の3本タイプも販売されています。どちらにすべきか悩むかもしれませんが、コロニー規模に応じて選べばOKでしょう。


ハブの構造は前面側のみガラス板がはめ込まれ、残りの面は開口がありません。とてもシンプルで無駄の無いデザインですね。

接続穴は一箇所側面に付いています。直径は10mmですから、あり巣さんの商品との相性はバッチリです!


そして天面には”ありすちゃん”シルエット。パステルピンクのカラーとの相性抜群です(^^)


試験管は外径が約18mmのものが使われています。加湿飼育として使う場合は、

試験管
こんな感じで水を封入して使います。これは普通の試験管飼育と同じですね!(※上写真は水、綿とも入れすぎです。これの半分くらいが良いと思います!)

そして、本体ハブのゴムリングに差し込めば準備OKです!


ちなみに、「いきなり6本も使わないよ!」という場合は付属のキャップを取り付けることで試験管の接続を1本から6本まで自由に変更することが可能です。

これは便利すぎる・・・!


例えば4本使うときは上写真のように2本外してキャップで埋めるだけ。拡張性も持たせることで、初期コロニーから2年目、3年目コロニーに至るまで使えるなんて使い勝手が良すぎます。

試験管と3Dプリンターの融合とは、なかなか意欲的な商品だと思います。個人的にはどんなアリ(超小型種以外)にもオススメできるんじゃないかなと思いますが、一応個人的解説をまとめておきます。

あんつべ的解説
  • 初期コロニーから数百匹まで対応可能な万能巣
  • 無加水なら樹上種に使える!
  • 加水すれば土中種にも使える!
  • 自分だったらアカヤマアリを飼育したい!
  • 基本的にどんなアリにもオススメ

この巣でアカヤマアリ、飼育してみたいですね〜。

あり巣 in undergroundさんWEBサイト
▼オリジナル試験管巣(6本)
https://aliceinunder.theshop.jp/items/53002321

試験管飼育キャップ


さて、お次は試験管飼育キャップです。

「これはどう使うの?」

と思われる方も多いと思いますが、上の2つよりもめっちゃシンプルな商品かつビギナーから業者さんまで使える便利飼育グッズなのです!

具体的には、下記の飼育を想定できそうです。

  • 新女王アリの飼育
  • 初期コロニーの飼育
  • 業者の在庫管理(アリ飼育の簡易化)


こんな感じで、「キャップ-チューブ-試験管」という組み合わせになっています。

試験管には、先程ご紹介したオリジナル試験管巣と同様、水と綿を入れて加湿できるように処理しておきます。こうすることで土中種(クロオオアリなど)から樹上種(ミカドオオアリなど)まで幅広い種類のアリを飼育することができます。

キャップを付ける意味って?

でも、試験管飼育ならこのキャップがなくても飼育できますよね?


上の写真のように、新女王アリを試験管で飼育するのであれば、出口のところに綿を詰めれば脱走されることもなく飼育することができます。

ですが、この方法を「より快適に」、「より合理的に」したくないですか?それがこのキャップを使う理由なのです!

試験管飼育キャップを使うメリット


まず、この写真を見るといくつかの理由がわかります。

  • 試験管が転がらなくなる
  • メッシュ構造で通気性がある
  • キャップの付け替えをすれば交換が容易
試験管が転がらない
キャップの形状が円形ではなく”かまぼこ型”のため試験管が左右に転がる心配がなくなります。試験管飼育の最大のデメリットは「保管時に安定しない」だと思うので、この”痒いところに手が届く”感は地味に大きなメリットではないでしょうか。

 

メッシュ構造で通気性がある
密閉状態となる試験管飼育の欠点は、エサが腐ってしまう点も挙げられます。頻繁に世話をしていれば問題はないですが、そうでない場合はちょっと不安ですよね。メッシュ構造のキャップを取り付けることで通気性が保たれ、衛生的な飼育管理が可能となりそうですね!

 

キャップの付替えをすれば交換が容易
実はこのキャップ、エサ皿でもあるのです!そして、一本購入するともう一個キャップが付いてきます(2021/10/26時点)。つまり、エサ皿の交換が非常に容易です。装着しているキャップを取り出し、予備のキャップと入れ替えれば交換完了。これは便利ですね〜。

 

ちなみに、キャップには小さな穴が開いています。

ここから蜜エサを入れることで、キャップを外さずにエサの追加ができるんですよね。「脱走されるのが心配・・・」というときに便利そうです。

とは言え、やっぱりエサの交換時はキャップごと交換してしまったほうが衛生的ですし手間にもなりませんから、「可能なら交換する」を前提として、「どうしても脱走されちゃう!」って時などに穴を利用するとしておいたほうが良いのかなと思います。

あり巣 in undergroundさんWEBサイト

エサ場(3Dプリントタイプ)


さて、最後は飼育容器ではなく「エサ場」です。

こちらは現行型のスリットタイプではなく「新型メッシュタイプ」です!10/17(日)の横浜AWAKEにて先行販売されていたエサ場ですよね。

やっぱりエサ場については通気性があるタイプを使うのがアリ飼育にはマストだと思います。

密閉型のエサ場の欠点は、

  • エサが腐る
  • 臭いがこもる
  • アリが巣と勘違いする
  • ダニが湧きやすい

もう悪いことだらけですよね。もちろん、絶対にダメ!という訳ではないですし、そもそも自分も使っていますので密閉型のエサ場でアリ飼育ができないことはありません。

が、安定的に、衛生的に、きれいに飼育したければ通気性のあるエサ場を用意すべきです。

このエサ場(3Dプリントタイプ※新型メッシュタイプ)は、その点非常に優れているのでかなりオススメできそうです!


エサ場の構造は、下部のクリアケースと上部の外蓋、内蓋です。

3Dプリンターで作られているオリジナル部分は上の蓋になります。


こちらが外蓋。今までのエサ場では、外蓋はメッシュ構造では無いものがほとんどだったと思います。

こちらのエサ場については、まさかの外蓋も完全メッシュ構造。

通気面積が大きくなるため、通気性が大幅に向上しそうですね!

ちなみに、メッシュは非常に細かいためケアリ以上の大きさなら使えると思います。


もちろん内蓋もメッシュ構造です。

よく見ると、ここにありすちゃんシルエットが描かれています。そして中央には突起があり、蓋の持ち上げがしやすくなっています。


付属のクリアケースには10mm穴が2箇所設置されています。

そして、穴塞ぎ用のありすちゃんキャップが付属します。むしろこのありすちゃん目当てで購入するのもアリかも。キャップの直径は10mmなので、10mmの穴に使うことができそうですね。


大きさはだいたい9cmの立方体です。市販のエサ場としては大きめなのもありがたいですよね〜。

では、簡単にエサ場についてまとめます!

  • ケアリ以上の大きさのアリなら使えると思う
  • エサ場の通気は抜群
  • 接続穴のサイズは10mm(穴は2箇所)
  • 大きさは9cm四方
あり巣 in undergroundさんWEBサイト
▼Webサイト(ECサイト)
https://aliceinunder.theshop.jp/

▼エサ場(新型メッシュタイプ)
ネット未発売(2021年10月26日現在)

結論:アリ飼育にかわいさを付加するならマストバイなアリ飼育容器!


今回はあり巣 in undergroundさんの3Dプリンター製品をご紹介させていただきました!

どれも面白いコンセプトで意欲的な商品ばかり、レビューするのが非常に楽しかったです♪そして何よりカラーがいいですね。パステルピンクとストーンホワイト。

やっぱり個人的には、ありすちゃんとの相性抜群のパステルピンクがめっちゃ良いと思います!

アリ飼育って、「アリのかわいさに惹かれて飼育を始める方」って意外と多いと思うんですよね。そんなかわいさを求める飼育ニーズに全振りしてる今回の3Dプリンター巣シリーズ。

アリ飼育にかわいさを付加するなら絶対に抑えておくべき飼育グッズなのは間違いないです!!

みなさんはどっちの色が好みでしたか?そして、どの飼育ケース・グッズが良いと思いましたか??

気になった商品があれば、ぜひあり巣 in undergroundさんのホームページもチェックしてみてくださいね〜。

あり巣 in undergroundさんWEBサイト
▼Webサイト(ECサイト)
https://aliceinunder.theshop.jp/

▼垂直型3Dプリンター巣
https://aliceinunder.theshop.jp/items/54200532

▼オリジナル試験管巣(6本)
https://aliceinunder.theshop.jp/items/53002321

▼試験管飼育キャップ
https://aliceinunder.theshop.jp/items/53493165

▼エサ場(新型メッシュタイプ)
ネット未発売(2021年10月26日現在)

▼こちらもぜひ御覧ください!!

PS.今回はレビューだけでしたが、次回は実際のアリ飼育レビューもする予定です!お楽しみに〜。

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