オオハリアリ

ヒアリ騒動がいったん落ち着いた気がしますが、今なお水際でのヒアリ対策が続けられています。幸い、食い止められている現状ですが、この先も続けていくことが大切ですね!

さて、ヒアリの発見が大ニュースになったのは、ヒアリが強力な毒針を持っているからでしたよね。でも、ヒアリが国内に入ってくる前に、日本に古来から生息するアリだって毒針を持つヤバイ奴がいるんじゃないの?と思うわけです。

なんたって日本には300種近いアリが生息しています。そんな数のアリがいたら絶対ヤバイ奴が紛れているに違いありません。それに、アリと近縁のハチには日本には世界最大のオオスズメバチが生息しているわけです。ということで、日本に生息する毒針を持つアリをご紹介していきます!

1.オオハリアリ

オオハリアリ
日本在来のハリアリとして最も一般的なアリがオオハリアリです。
このアリは森林から公園、お庭や建物にも巣を作ることがある環境適応能力の高いアリです。ですから、日本の毒針を持つアリの中で1番注意するべきなのがオオハリアリ、ということになります。

特徴

全体的に細長い形態をしており、普通のアリに比べるとスリムです。体長は3.5mm〜4mmほど。本州から沖縄にかけて分布します。

生態

普段はシロアリを専門的に捕食する肉食性のアリです。そのためシロアリがいる場所にはオオハリアリが生息していることが多いです。例えば、シロアリ被害を受けている建物にオオハリアリが出没することはよくあります。

オオハリアリの毒について

オオハリアリに刺されると、”ずっしり痛い”と言われています。積極的に刺すわけではありませんが、庭仕事をしている時など、ふとした時に刺される場合があるようです。
ほとんどの場合は、数日で腫れなどの症状は収まるようですが、過去には呼吸困難などのアナフィラキシー症状が出たという記録もあります。

アメリカに渡って侵略的外来種に

日本でヒアリが騒動になっていますが、アメリカではオオハリアリが日本から持ち込まれ定着し問題となっています。日本で問題になるような種類のアリではなく、シロアリを中心に捕食する地味な存在なのですが、アメリカでは生活スタイルが変わり侵略的外来種となっているそうです。
住む土地が変わるだけで生き物は違う顔を見せるんですかね〜。

2.クシケアリ (シワクシケアリなど)

クシケアリの一種
日本では涼しい地域を中心に生息するフタフシアリ亜科のアリです。同じフタフシアリ亜科にも毒針を持つ種は複数存在しますが、人間の皮膚をさせる程となるとクシケアリくらいしか無いようです。

特徴

体長は4〜5.5mmほどで黒褐色をしています。寒冷地では非常にポピュラーなアリですが、関東などの都市部ではほとんど見ることはできません。

毒について

オオハリアリのように刺される被害はあまり聞きません。ただ、刺されると痛いことは間違いなく、人によってはオオハリアリよりも痛みを感じることがあります。

3.イエヒメアリ

フタフシアリ亜科のアリです。在来種ではありませんが、昔から確認されているためご紹介します。このアリは南方系のため日本の冬を越すことができないアリですが、被害が多く発生しています。

特徴

体長は2〜2.5mmほどで日本の在来種であるヒメアリ(1.5mm)よりもやや大きいです。全体的に淡黄色をしています。

生態

低温に弱いため暖房設備のあるビルや民家内でしか冬を越すことができません。そのため室内でチクチクと刺されることがあります。
また、複数の女王が一つのコロニーに存在し、複数の場所で分散して活動します。室内に定着されると非常に厄介な害虫でもあります。

毒について

小型のアリですが、刺激を加えると刺すことがあります。 刺されてもチクチクする程度ですが、皮膚の弱い方などが刺されると赤く腫れる場合もあるため注意が必要です。

その他(ハリアリ亜科)

オオハリアリを除くハリアリ亜科のアリについても毒針を持っているため刺されると痛みを伴います。しかし、そのほとんどが森林に依存するため、普段の生活で刺されることはないでしょう。

番外.アギトアリ

アギトアリ
日本の一部に生息する大型のハリアリ。1cmほどなのでハリアリのなかでは非常に大型ですね。
私はアギトアリに刺された経験はありませんが、オオハリアリよりも更に痛いと言われています。

生態

森林性のアリで普通には見ることが難しい種類のアリです。その分、人への害もほぼありません。
アギトアリの場合、毒針よりも大顎が特徴的で、180度開く大きな顎を素早く開閉させることで獲物を捕らえます。

アギトアリについて詳しくまとめました!詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

日本の在来種のアリにもこのように毒針を持つアリは存在します。でも、普段の生活で人を刺す確率が高いのは、今回ご紹介した3種類くらいでしょう。その中でも特に注意するべきなのはオオハリアリです。
お庭での土いじりや農作業の時など、黒くてちょっと細長いアリを見つけた時は念のため注意してみてください。

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