アリのエサ場

「アリの巣は手に入れたけど、エサ場のことを考えていなかった!」
実はアリを飼育する上でエサ場の存在は非常に重要です。もしもアリ飼育をしていてエサ場を繋げていないのであれば、できればすぐにエサ場を用意してあげましょう。

ということで、今回はアリ飼育で必須のアイテム「エサ場」についてご説明していきます。実際に私が使用しているものをまとめましたので、是非参考にしてくださいね!

アリの巣にエサ場がなぜ必要?

アリ飼育をするときに必要になるエサ場。ではなぜエサ場があることが大切なのでしょうか。
それにはいくつか理由があります。

  • 巣内の汚れを防ぐ
  • より自然の状態に近づけられる

おもにこの2つが挙げられます。

巣内の汚れを防ぐ

特に重要なのがこれです。エサ場があることでエサを巣内に直接置く必要がなくなりますので、不用意に汚す心配がなくなりますよね。
また、キレイ好きなアリたちは巣内のゴミを餌場に捨ててくれることも多く、結果的に”巣内がキレイになる”ことになります。

より自然の状態に近づけられる

ほとんどのアリたちは蟻の巣から外に出てきてエサを探します。エサ場が外の役割を果たすことで、飼育下でもより自然な状態のアリの姿を見ることができるようになります。

このような理由から、アリを飼育する上でエサ場を併設することがとても大切です。

私が使っているエサ場のオススメはこれ!

それでは、実際に私が使用しているエサ場をご紹介します!「市販されているもの」と「自作しているもの」があるので、分けてご紹介していきますね!

市販されているアリの巣のエサ場

メッシュ蓋付きエサ場

メッシュ付きアリのエサ場
市販品で最もオススメなのがこのエサ場です!
左右に10mmの穴が開いており、10mmチューブで接続することができます。ポイントはメッシュで通風がしっかりしているところで、これにより湿気やニオイがこもるのを防ぐことができます。
メッシュも非常に細かい網なので殆どの種類のアリで使えるのではないでしょうか。

メッシュ
私はテラニシシリアゲアリという樹上営巣種の飼育で使用していますが、このエサ場は樹上営巣種との相性が非常に良いですね。

樹上営巣種は巣の中が乾燥しており、エサ場と巣の湿度が均一になってしまいがちです。環境が均一ということは、アリからするとエサ場も巣の一部と勘違いしてしまう恐れがあります。
このエサ場なら、メッシュにより空気の流れができるので”密室で空気が動かない巣”と”空気の流れがあるエサ場”という若干の環境変化をつけることができるのです。
もちろん、林床性(地面依存)のアリにも使えますので、エサ場で悩んだらまずはこれ!とオススメできる優秀な商品です。

ちなみにこのケースは「あり巣in underground」さんで購入しました。

8分岐ケース(小型餌場)

8分岐ケース
さきほどのエサ場よりも更に小型のエサ場です。
こちらはエサ場としても使える「分岐ケース」と言った方がしっくりきますかね。というのも、側面に8つ穴が開いておりチューブなどで接続することができるためです。

分岐穴
穴は栓で塞がれているため、そのままエサ場として使うことができます。
蓋はスライド式で、細いスリットが入っており多少の空気の出入りはあります。

私はムネボソアリのコロニーのエサ場として使用していますが、コロニーが大きくならない種類のアリに適していますね。

こちらのケースも「あり巣in underground」さんで購入しました。

エサ場 BOXタイプ

エサ場BOXタイプ
こちらは59×59×49mmのケースをエサ場にした商品です。最も一般的なエサ場としても有名かもしれませんね。

このエサ場は先にご紹介した2つのエサ場と違い密閉されたエサ場です。そのため樹上営巣種など乾燥した巣を好むアリとの相性はあまりよくありませんが、蓋の開け閉めが容易にできるなど利点もあります。

エサ場
エサ場には8mmの穴が一箇所開けられており、チューブで接続することで巣と繋げることができます。

実はこのタイプのエサ場を私自身1番使っています。というのも「管理が容易」「場所をとらない」「水洗いしやすい」という点においてはピカイチだからです。その上、意外と密閉度は低く湿気が溜まりにくいのも使いやすさの一つになっていると思います。

ちなみにこちらは「Antroom」さんで購入したものです。

自作したアリの巣のエサ場

ここからは、自分で自作したエサ場をご紹介していきます!100均のものもあるので比較的再現性は高いと思いますよ。

デスコケースで作るエサ場

デコスケース
蝶プラ工業のプラケース「デスコケース」を使ったエサ場です。こちらは上でご紹介した「エサ場BOXタイプ」を参考にしたエサ場です。もの自体は異なりますが、安価な代用品としてオススメです。

エサ場
エサ場BOXタイプと比べると、大きさにも幅があります。また、デスコケースは歪みがある個体に当たることがあり、蓋と本体がガタガタするのが気になるときがあります。
とはいえ、それでアリが脱走することは無い(※)のでご安心を!
※ただしヒメアリなど小型種はどのエサ場も脱走する恐れがあるので後述の方法での管理をオススメします。

さて、自作する場合はこのケースに穴をあける必要があります。
穴あけ方法については、こちらでご紹介しましたので併せて御覧ください!

私が使用しているケースはこちら

蝶プラ工業 クリアーケース デスコ BK-2(フタ付)
蝶プラ工業 クリアーケース デスコ BK-3(フタ付)
蝶プラ工業 クリアーケース デスコ BK-4(フタ付)
ナカバヤシ キャパティ ソリッド スクエア フタ付タイプ

ダイソーのケースで作るエサ場

ダイソーケース
100円均一で売られているプラスチックケースがエサ場としても使えます。こちらも穴あけ加工が必要ですが、穴を開けてチューブで繋ぐことさえできれば最も低コストなエサ場になりますね!

大きなエサ場
こちらはより大きなケースをエサ場にした例。樹上営巣種のミカドオオアリに使用していますが、念の為中央にメッシュを付けています。

正直この大きさでは通風効果はほとんどありませんが、少しでも密閉を防ぎたいのであればこのような加工もおすすめです。
もちろん、大きなメッシュを蓋に加工できるなら直径5cmくらいの穴を開けるのがベストでしょうね。

円柱型の小型エサ場

エサ場
ウメマツアリなど小規模なコロニーで湿気を好むアリであれば、このような小型密閉ケースもエサ場として十分機能します。

特に、普段からあまり地上を徘徊しない種類のアリであれば、エサ場の環境に通風は必ずしも重要ではありません。とはいえ、ポピュラーな飼育種にはあまり向かないエサ場なので、一般的にはオススメしにくいエサ場です。

エサ場選びよりも重要なことは「定期的なクリーニング」

ここからは、エサ場選びよりも重要なことをお伝えします。

エサ場って飼育を続けていると必ず汚れます。この汚れを放置すると、ほぼ確実にダニが繁殖してしまうのです。ダニが繁殖するとアリの活性は低下して調子を崩す事態に直結してしまう恐れがあります。
ですから、できる限り清潔を保ち続けることが大切なのです。

では、具体的にはどういった管理をすべきなのでしょうか。

  • エサ場はできるだけシンプルに
  • できれば通風のとれるエサ場を使う
  • 最低でも1ヶ月に1度はエサ場を取り外し洗う
  • エサは1日経過して残っていたら取り出す

まず、エサ場はシンプルな形状のものを使うのが飼育のコツです。もちろん、砂利や植栽などで雰囲気を作るのも悪くありませんが、”管理”という面だけで考えればプラケースのまま使うのが最善と言えます。
そして、通風があるエサ場を使うことでダニやカビなどの発生が穏やかになります。通風があればダニが発生しない訳ではありませんが、密閉したエサ場と開放的なエサ場とでは明らかな違いがあるのも事実です。
また、清潔を保つためにも定期的なクリーニング(洗浄)と、残ったエサの取り出しは必須です。こうしたマメな管理が後々のコロニーの発展に影響してくるのではないかな、と思います。

まとめ

ということで、今回はアリの飼育に必須のエサ場について解説してみましたがいかがでしたか?
市販品が基本ですが、自作することもできますので、自分に合ったエサ場をぜひこの記事を参考に見つけてみてください!

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