クロナガアリの女王蟻

2020年も4月となり、暖かい日が続くようになってきましたね!こんな気候が続くと気になるのが、”シーズンイン”を知らせるクロナガアリの結婚飛行のタイミングじゃないでしょうか?
果たして今年はどのタイミングでクロナガアリの結婚飛行が行われるのか。現在の状況を照らし合わせながら、過去の事例を交えて予想していきましょう!

クロナガアリは羽アリの発生が最も早い

割りとどこにでもいるアリでありながら、一般的にはあまり知られていないクロナガアリ。都会で見られるフタフシアリの中では大型で、フォルムが魅力的なアリです。実は私が一番好きなアリだったりします(ツヤクシケアリも好きですが、普段見られないので…)。あまり知られていないのは、一年の大部分を地中で暮らすためだと思われ、クロナガアリを見るなら10月から3月、それと4月ごろでないとなかなか見ることはできません。


4月というのは、クロナガアリの巣分かれ(結婚飛行)が行われるシーズンであり、巣口が開かれる時期になります。そして、この4月に羽アリを飛ばすクロナガアリが、実は日本のアリの中で一番早いのです。
例年、4月中旬から下旬がそのシーズンとなります。また、早い年は4月上旬に発生することもあります。

結婚飛行の条件はあるのか

結婚飛行の時期に一定の条件が重なると、一気に大群飛がおこなわれることがあります。しかし、毎年必ず素晴らしい条件が整う訳ではないので、年によって群飛がだらだら長引いたり、逆に1日で終わってしまうこともあります。

結婚飛行の好条件とは?

  1. 最高気温は20度以上
  2. 晴れか曇り
  3. 雨上がり
  4. 湿度は60%以上
  5. 無風または風速1m以下

これらの条件が結婚飛行に時期と重なると大群飛が行われる傾向です。ちなみに2018年の関東はクロナガアリの大群飛が行われた年でした。2018年4月19日、その日のデータがこちらです。

2018年4月19日

9時ごろ

天気:晴れ(前日は雨)
気温:17.3度
湿度:78%
風速:1m

12時ごろ

天気:晴れ
気温:21.4度
湿度:65%
風速:3.6m

このデータを見ても、かなりの好条件だったのがわかりますよね!特に午前中は風も弱く蒸し蒸しした時間帯だったようです。2018年に限らず過去の発生日を見ても一致しているのは、前日か早朝まで雨が降っていてたことです。そして朝から日が差して蒸し暑くなった日が、結婚飛行が行われやすいタイミングと言えそうです。

2019年を振り返りつつ2020年のクロナガアリの結婚飛行を考える

結婚飛行直前のクロナガアリ
2019年は関東では4月15日ごろから5月まで比較的長い期間クロナガアリの結婚飛行を確認できました。しかし、一気に大規模な結婚飛行というわけでは無かったため、2018年よりもまとまった数の採集は難しかったのではないでしょうか。(地域によって規模やタイミングは違うので一概には言えません)

さて、今年(2020年)の結婚飛行時期を予想するのは簡単なことじゃないのですが、だいたいこの時期かな?という時期を予測してみましょう!(東京周辺の予想なのであしからず)
今年は2月、3月と暖かい日が続いたこともあり、クロナガアリの結婚飛行は早くなりそうだと想像しておりました。しかし、3月29日に季節外れの大雪が降るなど3月下旬から4月にかけて涼しい(寒い)日が続いています。

しかし、関東では2020年3月にクロナガアリが結婚飛行しています

実は、大雪の前日3月28日は雨でしたが、朝から暖かい日でした。日中は雨が止み、昼頃には24度近くになる地点もあったのです。そして、曇り空の日中は風も弱まったため、曇り空とはいえ結婚飛行に適した状況となったのです。そして、そのタイミングで小規模ですが今年初のクロナガアリの結婚飛行を確認しております。

とは言え、まだこのタイミングではクロナガアリの完全な結婚飛行があったわけではなく、恐らく4月上旬から下旬にかけて本格的なクロナガアリの結婚飛行が行われるでしょう。

2020年5月6日追記:東京都では4月19日や21日の午後、29日、30日の昼頃にも結婚飛行を確認しました。このことから、2020年は4月下旬がクロナガアリ結婚飛行の中心となったようです。

クロナガアリの巣

まとめ

4月から10月は蟻好きとして最も熱いシーズンとなります!まずは、その先陣を切るクロナガアリの群飛について考えてみましたが、今年は4月上旬から下旬が結婚飛行のタイミングになるのが現在の予想です。とはいえ、雨が降った次の日の朝から蒸し暑くなる日があれば、その日に結婚飛行が行われるかもしれませんので、皆さんも天気予報はこまめにチェックしてみてくださいね〜!

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