掻き出し棒でクワガタ採集!掻き出し棒の簡単な作り方

昆虫採集といえば、やっぱりクワガタですよね!日本にもいろんなクワガタが生息しています。その中でも、特に人気があるのがオオクワガタやヒラタクワガタではないでしょうか。これらのクワガタはとても臆病な性格で、普段は樹木の隙間に隠れています。

それ故に見つけるのが困難な種類で人気があるわけですが、自力で見つけられるなら見つけたいですよね!

そこで今回は、クワガタ採集の必需品「掻き出し棒」の作り方をご紹介します!

掻き出し棒とは?

掻き出し棒
まず、掻き出し棒についてですが、文字通りクワガタを掻き出すための道具です。その形状から掻き出し棒と呼ばれています。人によっては「ひっかき棒」などと呼ぶこともあるようです。
先端はL字に曲がっており、この突起をクワガタが隠れている木の窪み(ウロ)に挿入し、クワガタのお尻側を軽く突っつくことで外におびき出すことができます。長さは20〜40cmくらいの掻き出し棒が多いですが、長さは好みかなと思います。

材質はステンレスなどの金属製で作られることが多く、簡単に曲がらない上に、ある程度しなりがある強度が必要です。軽く力を入れるだけでぐにゃりと曲がってしまうアルミなどの柔らかい金属は不向きです。

身近なもので掻き出し棒を自作しよう

ということで、掻き出し棒をつくってみましょう! 今回は、何も買わずに家にあるもので自作します。
十分な強度のある金属線が必要なので、これを使います。

家庭用のハンガー

家庭用のハンガー

針金製のハンガーで使い古したものがあればそれがベストです。針金表面の被覆が剥がれかけてるものがあればよりベスト。あとあと被覆を取る作業がありますからね。

ボロボロのハンガー

ボロボロのハンガー

我が家には、なぜ今まで捨てなかったのか…と言われたら何も言えないくらい汚ったないハンガーがありましたので、こちらを使います。どうしてこうなったのか分からないボロボロのハンガー。

ちなみに、こんなグニャグニャに曲がっているものよりも、真っ直ぐで曲がっていないハンガーを使ったほうが全然楽です。

ハンガーをカットする

カットする位置
写真の矢印の位置付近をカットすると、先端のL字部分を曲げる工程を省略できます!この付近をラジオペンチなどでカットしましょう。

カット後
カットするとこんな感じになります。すでに掻き出し棒の形になっていますよね。

ピーンと針金を伸ばす

直線に針金を伸ばす
直線的な長さを確保するために、針金を伸ばします。この際、最初から曲がっていないハンガーをつかうことで簡単に仕上げることができます。

掻き出し棒の長さ
全長はコレくらいにしました。この辺はお好みですが、長くて取り回しがききやすいのは30〜40cmくらいでしょうか。

被覆を剥がす

ハンガーの被覆を剥がす
カッターでハンガーの被覆に切り込みを入れ、被覆を剥がします。この工程が面倒なら、先端だけ剥がすだけでも大丈夫です。私のハンガーはボロボロで被覆も劣化していたので、全部剥がしました。とはいえ、作るときは基本全部剥がしたほうがいいですよ〜。

被覆を剥がしたハンガー
被覆を剥がすとただの針金になります。完成までもうちょっとです!

輪っかをつくる

実は掻き出し棒の最大の欠点は紛失しやすいことです。森で落とすと、林床の茂みの中から探し出すのは至難の技。ですから、落とさないように輪っかを作ります。

輪っかを作る
今回は結構大きめに作りました。もう少し小さくてもいいですかね。個人的にはコレくらいの大きさのほうが持ちやすくて好みです。
輪っかにはカラビナなどを付けて紛失防止の対策もできます。

ヤスリで仕上げる

掻き出し棒のヤスリがけ
最後に、先端のヤスリがけをします。ペンチで切り落としたところは尖っているので、なめらかにしてクワガタを傷つけないようにする必要があります。

完成した掻き出し棒

掻き出し棒
こちらが掻き出し棒の完成形です。自作品なのでちょっとグニャっていますが、十分実用可能です。
実際にフィールドに持っていくのであれば、様々なサイズや先端の形状の掻き出し棒を用意するといいですよ。樹洞(ウロ)の形状は様々ですからね。

まとめ

今回は、クワガタ採集の必需品「掻き出し棒」の作り方をご紹介しましたがいかがでしたか?作成はとっても簡単ですので、もし昆虫採集にいく予定があるのなら、事前に自作して準備しておくといいですよ!

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