アリの巣みえ〜る|アリ飼育ケースの使用感レビュー!

市販で売られているアリの飼育ケース。最近では多くのものを見かけるようになってきましたね!

そんななか、比較的前から販売されている「アリの巣みえ〜る」という飼育ケースをご存知でしょうか。この飼育ケースはアクリルをアリの巣に型どったケースで、石膏巣とは違った面白い飼育ケースです。

とはいえ、これって本当に飼育できるの?と、初めて見たときは疑問に思ったんですよね。やっぱりアリの飼育には湿度が大切です。でも、このケースは湿度の維持には貧弱に見えてしまうのです。…ですが、やっぱりケース自体の興味には勝てず、アリの巣みえ〜るを購入して実際に飼育してみました!実は数年使ってみたので、このタイミングで使用感をレビューしてみます!!

アリの巣みえ〜るとは?

アリの巣みえ〜るはアリ販売業者のありんこすぽっとが販売するアリ専用飼育ケースです。本体はアクリル製で横11cm、高さ7cm、奥行き2cmの比較的小型のケースとなっています。これに、餌場(横10cm、縦6.5cm、高さ3cm)が別で付いています。石膏巣のように巣自体が保湿しないため、専用の給水管に水を入れて湿度を保つ方法をとっています。

本体はこんな感じ

アリの巣みえ〜る本体
こちらが本体です。地中のアリの巣を真似て作らており、部屋が5つあります。大コロニーでなければ、普通に飼育できそうですね。ケースの上に白い煙突を付けていますが、ここにはもともと換気用のメッシュが付いています。長年使用したことでそのメッシュが外れてしまい、代用として付けております。
てか、すでに飼育に使っているのでアリが入っています。ナワヨツボシオオアリです。先に言ってしまうと、この飼育ケースで普通に飼育できていますよー!

ケースの断面
ケースを上からみるとこんな感じです。本体のアクリルケースを薄い板でサンドイッチしています。

アリの巣みえ〜る
本体と板は四隅のネジで留めています。一応ドライバーで回せるようになっていますが、手回しで固定する程度でOKとのこと。

給水管
そしてこれが給水管です。これに水を入れて飼育容器内の湿度を保つそう。かなり小さいのでちょっと頼りない気がするのですが…。

給水管に水を注入
このように水を注入すると

張力?で横に向けても水が垂れない
傾けても水が垂れずに給水管内に充填されます。これをアリの巣みえ〜る本体に取り付けると…。

アリの巣みえ〜る
これで、給水の準備は完了です。

付属のエサ場

アリの巣みえ〜るのエサ場
アリの巣みえ〜るには、エサ場も同梱しています。

エサ場とアリの巣みえ〜る
本体の左右に8mmの穴が空いているため、片方には給水管を、もう片方にはエサ場を接続することが可能です。エサ場には天面に2個の穴が開いていて、そこからエサやりができるタイプ。2個の穴は薄めのアクリル板で塞ぐ簡易的なスタイル。これ、結構隙間ができるので、小さなアリには使えません…。なのでクロヤマアリ以上のサイズのアリに向いていますね。

エサ場のフタ
あと、フタの開け閉めが結構むずいので、ペラいプラスチックを取っ手代わりに貼り付けて使用するのがおすすめです!

ちなみに、現在の構成は

アリの巣みえ〜るを使用して2,3年になりますが、一応飼育できています。ただし、いくつか問題点があり現在では改良を加えて運用しているので簡単にご紹介しますね!

改良したアリの巣みえ〜る
変更点ですが、まず「エサ場」は変更しました!付属品でも良いのですが、コロニーが大きくなるとちょっと使いづらくなりますね。背の高いエサ場に交換したほうが管理が全然楽です。
次に、「給水管」を上にも取り付けました。やはり水分の供給が厳し目だったので、チューブに綿を詰めた自作給水管を通気用の穴に取り付けています。

それから、飼育できるアリですが、あまり湿気を必要としない種類でないとうまく飼育できませんでした。というよりアリの巣みえ〜るに定着してくれなかったのですが…。ちなみにクロヤマアリやキイロシリアゲアリ、クロオオアリは難しかったです。もしかするとコツがあるのかもしれませんが、私の力ではこんな感じです。

アリの巣みえ〜るにおすすめのアリ

では、どんなアリならアリの巣みえ〜るで飼育をしやすいか、というと、比較的乾燥した場所に巣を作るアリでしょう。
具体的には、「ウメマツオオアリ」「ナワヨツボシオオアリ」「ムネボソアリ」などが良いと思います。

ナワヨツボシオオアリ
実際に現在ナワヨツボシオオアリのコロニーで順調に運用ができていますので!

アリの巣みえ〜るを購入するなら

アリの巣みえ〜るは、現時点で「ありんこすぽっと」でのみ購入が可能です。

アリの巣みえ〜るのように全面透明でここまでシンプルな蟻飼育ケースはなかなか無いと思います。うまく使いこなせば、アリの生活を360度どの角度からも観察することができる優れものですので、気になった方はぜひサイトをご覧になってはいかがでしょうか?

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