先日手に入れたアントマン&ワスプの蟻フィギュアを改造しました!
この蟻フィギュア、30cmという巨大なフォルムとリアルさで、非常に完成度の高いフィギュアです。正直、このままでも十分に満足できる品質なのですが、ちょっとだけ問題点が。
それがライダー仕様(座席付き)ってところですよね。
アントマンのフィギュアですから仕方ないのですが、蟻好きの身としてはちょっとだけ残念。
ということで、ここは自分で好みの蟻フィギュアに改造してみます。それも女王蟻に。
ちなみに、造形は全くの未経験。道具も経験も何も持っていなければ、方法すらもわかっていません。こんな状態ですが、見様見真似でやってみました!
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目次
アントマンのアリフィギュアの問題点
まずアントマンの蟻フィギュア、めちゃくちゃリアルなのは良いのですが、やっぱり座席が付いているのが困りものなんですよね。
詳しくは「巨大なアリのフィギュアを購入レビュー!【アントマン&ワスプ】」の記事で紹介しましたが、アントマンが搭乗する座席が胸に付けられています。
ただの蟻好きとしては、「こんなリアルな蟻のフィギュアなのに、座席が付いているなんて…!!」と思うわけですよ。
そこで、思いついたのが、改造でした。
座席を取り払って、胸部と腹柄節をつくる
そもそも、蟻の模型としては結構リアルで細かく作られている訳です。
ということは、不要な胸の座席だけ削り取って、胸を作り直せばそれなりの女王アリが作れそうじゃないですか。なので、今回は胸だけを改造してリアルな女王アリを作ろうと思います。
あと、この模型には腹柄節が無いので、これも新たに造形してよりリアル感を出してみましょう!
実際に蟻フィギュアを改造してみた
念の為もう一度お伝えしておくと、フィギュアを改造したり、造形したりは全くの未経験です。
なので、方法や道具の使い方が違う!なんてこともあると思います。どうか温かい目で見ていただけると幸いです。
使った道具
まずアリのフィギュアを改造するには、それなりの道具が必要です。
たまたま自宅にあった本「粘土でつくるキノコ」を見るなどして必要な道具を揃えてみました。
今回使った道具は以下のとおりです。
- デザインナイフ
これは不要な部分を切り取ったり、削ぎ落としたりするときに使用しました。どれを使うべきか不明だったため、いくつかの刃先を用意。意外と使う場面多い気がします。
オルファ(OLFA) アートナイフプロ 157B- ハンディソー
大胆にカットするときはハンディソーがあると便利でした。これはプラスチックをカットするときに普段使用しているハンディソーですが、今回の蟻フィギュアの切断でも使えます。
神沢 ハンディソー NO.1-A 兼用- スパチュラ
これは造形するときに使いました。ラインを引いたり、形をつくったりする場面で役立ちます。
スパチュラ 造形 ヘラ ステンレス製10本セット- 彫刻刀
硬化したエポキシパテを削るときに使用。小学校で買った彫刻刀を20年以上経った今も現役で使っています!
義春刃物 よしはる彫刻刀・GX 付鋼製5本組- エポパテ(エポキシパテ)
パテです。これをフィギュアに盛って造形します。エポキシパテはプラモデルの改造などで使われるようで、今回の用途としても最適なのかな、と思います。同梱されている2種類のパテをよく練り合わせてから改造する部分に盛り付けます。4〜5時間で硬化するので、硬化したら彫刻刀などで形を整えて整形します。
ウェーブ エポキシパテ 軽量グレータイプ- 耐水ヤスリ
パテで成形した箇所をなめらかに、きれいにヤスリがけする際に使用。120、240、400、1000の順番で使用しました。
耐水ヤスリ- ペーパーヤスリホルダー
DIYで使っている紙ヤスリホルダーが今回の蟻フィギュア改造でも役立ちました。紙状のヤスリをスポンジの切込みに挟んで使用します。
ペーパーヤスリホルダー- マスキングテープ
塗装時に使用。塗装から保護する場所のマスキングに。
3M マスキングテープ- サーフェイサー1500ブラック
よく分からずに用意したサーフェイサー。下地の目止めとして使うのですが、今回は黒塗装するためサーフェイサーも黒色のものを用意。
Mr.フィニッシングサーフェイサー 1500 ブラック スプレー- ラッカースプレー
これは自宅にあった余り物を使用。艶ありの黒スプレーだったため今回の蟻フィギュアの塗装にも使えると判断しました。実際、なんの問題もなく使用できましたよ!
アサヒペン 高耐久ラッカースプレー 300ML 黒- 水性ホビーカラー
ラッカースプレーでは塗装できない細かい部分への塗装用に今回新たに購入しました。塗料は何も用意がなかったため、とりあえず初心者向けのセットです。
水性ホビーカラー スターターセット 模型用塗料 HS30- 塗装時に使う竹串とクリップ
これは塗装時にフィギュア本体を手で触れずに作業できるようにするために作成。洗濯バサミとバーベキュー用の長い竹串を使ってます。白い発泡スチロールは竹串を刺して塗装を乾燥させるために使用しました。
改造方法
では、アリのフィギュアを実際に改造していきましょう!
座席をカットする
まず、アントマンが載る座席を切断します。
こんな感じで無理やり切り離す感じです。
最初はデザインナイフにノコギリ刃を付けてギコギコ切断してみたのですが、フィギュア自体が結構固くてハンディソーにチェンジして切断しました。大雑把にカットするときは大きいノコギリがあると便利ですね。
座席を取り外すと、中の空洞が見えます。また、腹柄節が無いため、胸部の後方に深く切り込みを入れておきました。
部品を取り外す
次に、部品を外します。腹部は引っ張れば取り外すことが可能です。
こちらが取り外した腹部。今回この腹部は加工しません。
脚も別部品なので取り外せると思ったのですが、根元から折れました…。脚は外さないほうが良いですね。
エポキシパテで造形する
エポパテを練ってから本体に貼り付けます。これが結構難しくて、いきなりキレイに成形することができず。ある程度の形をつくったところで諦めました。
かなり細かい部分ですが、単眼も合わせて取り付け。女王アリの単眼は結構目立ちますしね!
形を整える
あまり写真を撮っておらず申し訳ないのですが、耐水ヤスリや彫刻刀などを使って形を整えていきます。
胸部の脱翅痕など、細かい部分もこのタイミングで仕上げます。
前胸背板、中胸背板、後胸背板、中胸側板、前伸腹節、腹柄節を新たに作成しました。細かい部分では、気門も一応再現しています。
サーフェイサーを吹く
続いて、サーフェイサーを吹きます。この作業、かなり奥が深そうですが、「雑に造形している自分にはあまり関係が無かったも…」と後々思ったり…笑
サーフェイサーを吹くと、このようにほぼ完成した着色状態になりました。これでも十分そうな気がしますが、今回はツヤツヤな女王アリを作りますので、このあとの塗装へと続きます。
塗装する
後日、家に放置されていたラッカースプレーを使って本塗装を実施。4回塗り(1時間以上のインターバル)で仕上げました。
塗装は各部品にも施します。このラッカーだと1時間もすれば乾きますね。また、脱翅痕など黒色ではない部分は塗料で手塗りします。
完成した女王アリのフィギュア
そして、遂に完成したフィギュアがこちらです!!
じゃん!かなりいい感じに仕上がったのではないでしょうか。
黒々としたフォルムを艶ありラッカーで再現しています。
脱翅痕の周辺はこんな感じです。拡大してみると、まだまだ作りが甘々ですね。
ただ、脱翅痕には赤い着色を施し、よりリアルさは出したつもりです。
腹柄節もしっかり作り込みました。
強度の関係上、これ以上に絞ることができなかったのですが、それでも本物に近い雰囲気は出せているのではないでしょうか。
下にビフォーアフターの写真を載せてみます!
どうでしょう?なかなかいい感じに改造ができたと思います。
塗装はこんな感じ。造形にムラがあるのでデコボコしていますが、ツヤのある蟻っぽくていい感じですね!
作成にかかった時間
では、結構すんなり作成したように見えますが、実際にかかった時間はどれくらいかと言うと・・・
実はちょうど1週間かかっています…!
まあまあ時間かけていますが、実際に作業した時間はそこまで長くはありません。トータル7時間くらい?かな。
硬化を待ったり、塗装の乾燥を待ったり、待つことが多いので日数はどうしてもかかってしまいますが、時間さえかければ意外とこのクオリティの改造は可能です。
作ってみた感想
昨年12月に誕生日プレゼントとしてアントマンの蟻フィギュアを貰ったときから、「絶対にリアルな女王アリに改造するっ!」という思いがありました。
それから直ぐにやり方を調べたり、道具を買ってきたりしながら並行して見様見真似で改造…。
結果、意外とちゃんとした蟻フィギュアが完成しちゃって自分でもビックリしています。現在は、自宅の仕事場の壁にディスプレイ用の蟻フィギュアとして飾り中。
自分自身、初めてパテで造形をしてみましたが、やっぱものを作るのって楽しいですね!
せっかく道具も買って揃えたので、今度はイチからアリのフィギュアを作ってみようかな。
蟻に限らず、何かしらのフィギュアを作ってみたい!改造したい!という皆さんもぜひチャレンジしてみてくださいね!
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