夢の島熱帯植物館

熱帯植物園ってみなさんご存知ですか?大きな温室に熱帯の植物が移植されて、熱帯雨林にいるかのような気分にさせてくれる植物園です。そこでちょっと疑問が湧いたわけです。

「生息しているアリも熱帯のアリだったりして…!?」

おそらく、てか絶対そんなことは無いと思うんですが、あの小さなアリを完璧に管理することって無理だと思うのですよ。だからひょっとしたらひょっとするかも!?という淡い期待を胸に、熱帯植物園「夢の島熱帯植物館」に行ってまいりました!

夢の島熱帯植物館ってなんだ?

1988年に開館した熱帯雨林をメインとした東京都では最大級の熱帯植物園です。

夢の島熱帯植物館の大温室
ドーム状の大温室が一際目立ちますが、これこそが植物館の中心施設。そして面白いのが、隣接する新江東清掃工場からの高温水によって施設すべての冷暖房を賄っていることじゃないでしょうか。確かに熱帯雨林の気候を1年中再現するのはコスト的にも大変でしょうしね…。

熱帯の蟻が生息できる環境であることには間違いない

以上からもわかるように、温度管理が年間通してしっかりしているので、熱帯のアリも東京の寒い冬を越すことが可能なはずです。環境は一切問題ないかもしれませんが、問題が無いわけじゃありません。

まずひとつが、エサをどれくらい確保できるかじゃないでしょうか。大きな昆虫などは居ないでしょうし、花や果実なども限られるはずです。

あとは、定期的に殺虫処理とかされているのでしょうかね?もしそうだとすれば、可能性は極めて低くなってしまいます…。なんだか、よく考えてみると、絶対居ない気がしてきてしまいましたが、実際に見てみないと分かりませんからね。ということで、調べていきましょう!!

夢の島熱帯植物館へ入館!

夢の島熱帯植物館
大人250円の入館料で入れます。良心的でいいですね!眼の前に見えるのがメインの大温室です。大きな樹木が茂っているのが見えますよね。普通に植物を鑑賞しにいくだけでも十分満足してしまいます。ですが、今回は熱帯の植物ではなく、アリが生息していないかを確認しに来たわけです…。

中は当たり前ですが、モワッとした温かな温室。そして、温室全体に広がる熱帯雨林を模した植物展示は圧巻です。

さて、ということで植物鑑賞をしつつ、アリが居ないかを確認していきます。

しかし…。

居ない。

というかあまり虫が生息している感じがしない…。

ウコン
ウコンってショウガ科なんですね。葉っぱだけ見てもショウガ系の葉っぱにしか見えない。

きれいな花
こんな可愛らしい花もたくさん咲いていました!

もう完全に、植物鑑賞。

でも、普段見られないような植物たちばかりで全然飽きないし、普段食べている熱帯の植物、たとえばカカオとかマンゴーとかの生きた木を見られるのがなんか新鮮で、全然楽しい。

完全に、熱帯植物館レポートにしかなっていません。

しかし、何気ない花の写真に…

キレイな花を撮影していると、ゴミのようなものが付いているなって思っていたんですが、拡大すると…!!

熱帯植物館のアリ

めっちゃ居る!!全然居る!!これアリですよね??てかちっちゃ!!

推定1mmほどの極小のアリを発見しました。でも何アリ?さすがに確認したいので、もう少し粘って撮影してみましょう。

小さいアリ
かなり小さな薄黄色のアリです。

あれ、これはひょっとするかも…。

他のところでも念入りに調べてみると、
かなり薄めの黄色をしている
いる!!同じと思われる種類のアリがいたるところに生息していました。

茎に群がるアリ
茎に群がるアリ。

はてコレは何ていうアリなのか。最初、コヌカアリかなあって思ったのですが、よく見ると違う気がするんです。そこで東京に生息しないアリにも範囲を広げて確認してみたのですが、よくわからない!!

ただ、このアリに一番近いアリをアリ画像データベースを拝見して見つけました。「ウスヒメキアリ」という1.5mmほどのアリです。アリ画像データベースによると、日本国内では小笠原諸島でのみ生息を確認している小型のアリです。

実は、この夢の島熱帯植物館では、小笠原諸島の植生展示エリアがあるんですよね。だから何!って話ですが、無くはない話じゃないでしょうか。このアリが何アリなのか、さすがに採集できませんので同定することは困難でしょうが、もしかしたらもしかしちゃうかもしれませんね!!

お腹いっぱいのアリ
ちなみに、観察しているとお腹いっぱいに膨れたアリが花の中から出てきました。かなり透き通ったお腹ですよね。こんなアリは多分東京には居ないはずですよね?

何アリ?黒い見たこと無いアリ

とあるエリアまで歩いていくと、黒くてやや小さなアリが群がる植物がありました。

黒いアリ
遠目でお尻が尖っているのでシリアゲアリの一種かなあと思って写真を撮ってみると、どうやらヒトフシのアリのようでした。

これは何アリ?
アリを接写で撮ってみるとこんな形をしたアリでした。

夢の島熱帯植物館のアリ
ちょっと初心者なりに調べてみたのですが、このアリはちょっと何アリか全く分かりません…。一体何アリ?アシジロヒラフシアリってものが植物園で発見された事例があるみたいですが、写真を見る限りなんか違う気がします。このアリはちょっと保留ですね。

アリ!と思って写真を撮ったら

途中、こんなやつも撮影できました。
アリグモ
アリだ!と思って拡大してみたら、アリグモでした…。アリグモの中でも結構アリに似ている気がします。おそらくこれは幼体でしょう。発色的にヤガタアリグモかも知れません。

しかし、それ以外は居なかった

1時間ほど散策しましが、見つけられたアリは上記の2種類でした。建物外にはたくさんのアリがいましたが、どれも東京で目にすることのある「クロヤマアリ」と「トビイロシワアリ」「クロオオアリ」でした。

とはいえ、温室内で見ることができた2種類のアリは、私自身あまり見たことのないアリだったので、ひょっとするかも知れません。温室という特性上、もしもこれらが熱帯のアリだとしても、外部で繁殖して冬を越すことはできないでしょう。ですから、外来種だ!って大騒ぎすることは無いのかも知れませんが、今回観察できたアリが何アリなのか、東京に生息しているアリなのか、そこら辺ははっきりさせることができれば良いですよね。

まとめ

そもそも、夢の島熱帯植物館ってめちゃくちゃ良い施設ですね!数年ぶりに来たのですが、いろいろな植物に癒やされますよ。温室内には、池や滝、小川のせせらぎも再現されていて、超本格的です。熱帯や亜熱帯でしか見られない木生シダ(大きい木のようなシダ)も普通に移植されていて、植物が好きな人にはたまらない空間かなって思います。
アリに関しては、そんなに種類が見られませんが、少ないながらも確実に生息しているのが今回の観察で確認することができました。ちょっと熱帯植物園や温室のある植物園、または水族館などは、こういう小さなアリなどが持ち込まれてしまっているケースがあるかも知れませんので、これからのシーズンいろいろと足を運んでみようかと思っています!

もしも、上記のアリが何アリかお分かりの方いらっしゃいましたら、コチラまでぜひ!ご教示くださいませ

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