電動吸虫管

小さな昆虫を捕まえるときに役立つ「吸虫管」ですが、基本の吸虫管は人間の「吸う力」、いわゆる口が動力となります。ストローで飲み物を飲むイメージを想像したらメッチャ分かりやすいですよね。

ですけど、これって健康に悪くないの?という疑問も湧いてきませんか?泥や砂が少なからず口に入る可能性や、地面のゴミ、細菌なども口に入っているのではないか…。もちろん、口にそういったものが入らないようにフィルターを付けているわけですが、それでもちょっと気になりますよね。あと、私みたいに「アリ」を採集する人間の場合、ヤマアリが出す蟻酸もあまり健康に良くないとか。そんなこと言ったら、口で吸う吸虫管なんて使えなくなってしまいますが、気にはするべきかもしれません。

そこで今回は、小さなアリたちを動力を使って採集する吸虫管を作成してみようと思います。その中でも今回実際に作るのは、超小型電動吸虫管をコンセプトに作成していきましょう!

▼基本の吸虫管の作成はこちらで詳しくご説明中です!

電動吸虫管の自作方法

早速、電動吸虫管の自作方法をご紹介していきます。ここでは、どんな材料が必要か、制作時間や工具なども含めてご説明してきます。

必要なもの

実際に用意するものは意外とこれだけで済みます。

使用する道具

以上です!ドリルを使う場合は、インパクトドライバ も必要です。

作成開始!

では、実際の作成工程を見ていきましょう!
電動吸虫管の作成前
こちらが、組み立て前の状態です。右側の銃の持ち手のような形の部分が動力です。動力はそのまま利用し、左側の部分を加工して吸虫管を組み立てて行きます。

延長ノズルの切断

ロングノズルの切断
まず、付属されている延長ノズルを使うのですが、ちょっと長すぎるので切断します。

切断した延長ノズル
プラノコを使って切断しました。だいたい半分にカットします。カット後は、太い側(本体側)を使用し、細い側(先端側)は捨ててOKです。

蓋とケースの穴あけ

リーマーで穴あけ
用意した遠沈管の蓋と、ケース両方に穴を開けます。今回は、リーマーを使用して穴あけをします。

延長ノズルに蓋を取り付け
蓋側は先ほど切断した延長ノズルを差し込んで取り付けます。

遠沈管にチューブを取り付け
遠沈管の下には用意したチューブのサイズに合わせて穴を開け、遠沈管にチューブを差し込みます。(1〜2cm差し込めばOK)

接着剤で固定

接着剤で蓋を固定
蓋と延長ノズルを固定します。

遠沈管とチューブを固定
遠沈管とチューブも接着剤で固定します。

蓋の内側にフィルターを装着

蓋にフィルター
続いて、蓋の内側部分の延長ノズルに、「水切りネット」などを加工しフィルターとして装着します。これにより、アリが吸い込まれて本体に巻き込まれないようにします。

フィルターの装着
あまりガチガチにフィルターを付けてしまうと、吸引力が低下するので、アリが吸い込まれない程度のフィルターになっていれば大丈夫です。

クリーナー本体に蓋を取り付けた延長ノズルを装着

本体に蓋を装着
もうほぼ完成が見えてきましたね!

遠沈管を装着して完成!

電動吸虫管
これで、「超小型電動吸虫管」の完成です!!長さ約30cm。かなり小型で軽量の電動吸虫管となりました。制作時間は、約半日。接着剤の乾燥時間を考慮しなければ1時間程度で作れてしまいます。工具が揃っていれば、誰でも簡単に自作することができるので超オススメです!

実際の性能は?

簡単に作ることはできましたが、実際に使い物になるのかを検証していきましょう!静止画だと説明できないので、動画を撮影してみました。


いかがでしょうか。吸い込み実験に使用したのは、ミカドオオアリのマイナーワーカーとメジャーワーカーです。マイナーワーカーは簡単に吸い込まれていきますが、メジャーワーカーは力があるのか、チューブのところで止まってしまいますね…。やはり大きいサイズのアリにはちょっと吸引力が弱いかもしれません。

ですが、ミカドオオアリのマイナーワーカーサイズ以下のレベルであればこの「超小型電動吸虫管」は使えるとも言えますよね!オオアリ類の女王アリの採集にはもっと馬力のある大型電動吸虫管を自作する必要がありそうですが、中型から小型のアリの採集には、この吸虫管を自作して、アリ採集をしてみてはいかがでしょうか!?

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