プラスチックの穴あけ方法!【アクリルビットで丸い穴を開ける】

「プラスチックケースにキレイな穴を開けたい!」

でも、丸い穴を開けるのって実は大変なんです。しかも、開け方を調べると結構様々なやり方がありますからね。どの方法で開けるかを考えていると分からなくなってしまい、結局諦める…。なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ということで今回は、私が普段から使っている穴あけ方法を2つご紹介します。使うのは、「アクリルビットと電動ドリル」、もうひとつは「クラフトリーマー」です。それでは、解説していきます!

キレイでしっかり、素早く穴あけするなら「アクリルビット」

まずは、私がメインで使っているやり方をご紹介します。それがアクリルビットを使ったプラスチックケースの穴あけです。
この方法は、電動ドリルを使う必要があるため初期投資が必要ですが、とってもキレイに素早く穴あけができるのでおすすめです。

アクリルビットって?

「ん? アクリルビットってなんだろう。」と思われるかもしれませんので、まずは簡単にアクリルビットについて簡単にご説明します。

アクリルビット
アクリルビットとは、もともとアクリルの板に穴をあけるために作られたアクリル板専用のビットのことです。

ちなみに「ビット」とは、ドリルの先端に取り付ける「刃」のことで、ビットを電動ドリルに取り付けることで穴をあけることができるようになります。また、アクリル専用となっていますが、ポリスチレンやポリプロピレンといったプラスチックケースの素材でも普通に使うことができます。

アクリルビットには、穴の直径ごとにサイズが用意されている

では、アクリル専用ビットでは、どれくらいの大きさの穴を開けることができるのでしょうか。


実は、サイズごとにビットが用意されており、私が愛用しているアクリサンデーのアクリル板専用ビットには、3mm〜12mmまでサイズ展開されています。
そのため、「最大でも12mmまではこのビットで穴あけができる」ということになります。もしも、これよりも大きな穴あけが必要な場合は、ホールソーを使いましょう!

アクリル専用ビットを選ぶときの注意点

アクリサンデーのアクリルビットには、様々なサイズが展開されています。ですが、実はサイズによって根元のドリル本体との取り付け部分の形状が異なるのです。

丸軸と六角軸

左が六角軸、右が丸軸

具体的には、「丸軸」と「六角軸」の2種類が存在します。後述しますが、この形状の違いは電動ドリルの種類によっては取り付けられない場合があるため、使うサイズのビットと持っている電動ドリルの型が合っているかを理解しておく必要があります。

穴の大きさ 形状 ドリルドライバ インパクトドライバ
3mm 六角軸
4mm 六角軸
5mm 六角軸
6mm 丸軸 アダプターが必要
7mm 丸軸 アダプターが必要
8mm 丸軸 アダプターが必要
9mm 丸軸 アダプターが必要
10mm 丸軸 アダプターが必要
12mm 丸軸 アダプターが必要

このように、3~5mm用のビットは六角軸が採用され、6~12mm用のビットは丸軸が採用されています。

インパクトドライバーとドリルドライバーって?
同じ電動ドリルですが、ざっくり説明するとインパクトドライバーは万能型ドリルドライバーは簡単なネジの締付けや穴あけ用です。そして、インパクトドライバーは六角軸が装着でき、ドリルドライバーは六角軸、丸軸の両方を取り付けることができます。

家具の組み立てや穴あけしか使わない:ドリルドライバー
本格的なDIY・1台で済ませたい場合:インパクトドライバー

こういった使い分けがおすすめです。ちなみに私はDIYをやるのでインパクトドライバーを1台だけ持っています!

他に用意するもの

ということで、ここからは実際にアクリルビットで穴を開けるために必要な道具をご紹介します。

ドリルドライバーを使う場合

この場合は、ドリルドライバー本体とアクリルビットがあればOKです!他に準備するものはありません。

インパクトドライバーを使う場合

私はこのパターンです。インパクトドライバーの場合は、取り付けられるビットが六角軸だけのため6~12mmのアクリルビットを使う場合は注意が必要です。

3~5mmの六角軸アクリルビットを使う場合

インパクトドライバー本体、アクリルビット

6~12mmの丸軸アクリルビットを使う場合

インパクトドライバー本体、アクリルビット、ドリルチャック用アダプター

アダプター

ドリルチャックのアダプター

この場合は、丸軸のビットをインパクトドライバーでも使えるようにするためのアダプターが必要です。これはAmazonでも販売されているので、合わせて用意しておきましょう!

ドリルチャック用アダプター

アクリルビットでプラスチックに穴をあける

今回は、アリ飼育で使うアリ飼育ケースのプラスチックケースで直径8mmの穴あけを実践してみます。

開け方は非常に簡単です。まずはお手持ちのドライバーにアクリルビットを装着します。私の場合は、インパクトドライバーを使うため、下記の手順で穴あけを行っています。

  1. アクリルビットにアダプターを装着する
  2. アダプターをインパクトドライバー本体に装着する
  3. プラスチックに穴をあける

同じ場所に穴をあけるときの裏技

私の場合、アリの飼育ケースを複数個作るため、同じケースの同じ場所に穴をあける作業を度々行います。その度に毎回位置を測って穴あけするのは大変です。
そういうときは、ダンボールを用意して、ダンボールに穴あけ位置をマークしておきましょう。

ダンボールに位置を記載
上写真のように、穴あけ位置を「点」でチェックします。


そして、ケースの内側の端にダンボールを合わせると、必ず同じ場所に穴あけ位置のガイドが重なるわけです。ここにマーカーなどでチェックして、穴を開ければ位置を測らなくても毎回同じ位置に穴あけすることができます。

プラスチックをアクリルビットで開けた穴

プラスチックの穴あけ
アクリル専用のビットでプラスチックケースを開けると、このような穴を一瞬で開けることが可能です。非常に綺麗で狂いの無い穴開けができるため、インパクトドライバーやドリルドライバーをお持ちの場合は、このアクリルビットを使った穴あけが個人的におすすめです。

ただし、もちろん今回ご紹介したアクリル専用ビットでなくても、プラスチックの穴あけが可能な兼用ビットで穴あけをすることも可能です。ただ、個人的には綺麗さや簡単さから、現在はアクリルビットに落ち着いています。

気軽に穴あけするなら、クラフトリーマー

アクリルビットと電動ドライバーでの穴あけはハードルが高いですが、クラフトリーマーなら低コストでキレイな穴あけが可能です。


クラフトリーマーとは、工作やプラモデル、ラジコンのボディなどに穴をあける工具のことで、上写真のような形状をしています。これで穴あけができるのは、比較的柔らかいプラスチックで、手で押したときにたわむものに限られます。例えば、薄いポリカーボネートやポリプロピレン(PP)です。


100円ショップのタッパーなどを想像していただくとわかりやすいと思います。


そして、クラフトリーマーで開けた穴がこちら。非常にキレイな穴を開けることができます。手でクルクル回しながらプラスチックを削るので、穴の大きさも自分で自由に決められます。

気軽にタッパーを開けるときなどは、私もクラフトリーマーを今でも使用しています!

まとめ

今回は、私が使用しているプラスチックの穴あけ工具をご紹介させていただきました。
実際にはこれ以外にも、プラスチックに穴をあける方法はたくさんあります。ただし、私の場合は、最終的にこの方法に落ち着きました。やっぱり、簡単に穴あけができて、キレイで美しい穴を開けたいですもんね!

「プラスチックにキレイな丸い穴を開けたいけど、どうするのが良いんだろう?」とお悩みのときは、私が普段から使っているこの方法を試してみてはいかがでしょうか。とってもキレイに穴あけができますよ〜。

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